Practice based Programming Training 『演習による問題解決学習』演習1

演習1 出題

以下の動画1、動画2、動画3を見て、「ごぼうの肉巻き」のResource Flow Diagramを組み立ててください。制限時間は20分です。動画は繰り返し利用可能、任意の場所で停止可能です。動画のバックは音楽が流れているだけなので音は消してください。

  • ごぼうは豚バラ肉から少しはみ出る長さにします。
  • 豚バラ肉は1/2にします。
  • 振る粉は薄力粉とします。
  • ごぼうの半生は避け、必ず火を通すこと。
  • 味付けはオクラの肉巻きと同じとします。
  • 炒めるための油はごま油とします。

 

動画1、動画2、動画3のResource Flow Diagram記述例をA3横で配布しています。各2ページです。Resource Flow Diagram作成時は、動画1、動画2、動画3のResource Flow Diagram記述例や部品シート兼材料表を使用してください。

f:id:shigeo-t:20171126120440p:plain

解答用台紙では演習1・2の1に〇を付け、右上に研究室名と学籍番号を記入し、右下にページ番号を振ってください。ページ番号欄は枠内にあるので、回答内容がページ番号欄を覆う時には枠外にもう一度ページ番号を振ってください。全ページお願いします。

 

動画1

f:id:shigeo-t:20171113111622p:plain

アスパラの肉巻き

材料

アスパラガス
豚バラ肉 (薄切り)
塩少々
黒こしょう
片栗粉
サラダ油

サラダ菜

合わせ調味料

①酒
①みりん
①砂糖
①しょうゆ

 

動画2

f:id:shigeo-t:20171113112311p:plain

オクラの肉巻き

材料 

オクラ
豚バラ肉
片栗粉

こしょう

サラダ油

①酒
①みりん
①はちみつ
①醤油

 

動画3

f:id:shigeo-t:20171113112758p:plain

ごぼうと人参のきんぴら

材料

ごぼう
にんじん
鷹の爪
ごま油

①砂糖
①酒
①みりん
①しょうゆ
①水

 

 

Practice based Programming Training 『演習による問題解決学習』演習2

演習2 出題

 以下の動画1、動画2、動画3を見て、「親子丼」のResource Flow Diagramを組み立ててください。制限時間は20分です。動画は繰り返し利用可能、任意の場所で停止可能です。動画のバックは音楽が流れているだけなので音は消してください。

  • 鶏もも肉を使用します。
  • 鶏もも肉はサラダ油を使い炒め煮にしてください(煮る調理は不要という意味です)。
  • 味付けは高野豆腐の卵とじと同じとします。ただし投入順は液体を先にしてください。
  • 卵は動画3の例と同じように2回に分けて入れます。
  • 三つ葉等の飾りは省略します。

 

動画1、動画2、動画3のResource Flow Diagram記述例をA3横で配布しています。各2ページです。Resource Flow Diagram作成時は、動画1、動画2、動画3のResource Flow Diagram記述例や部品シート兼材料表を使用してください。f:id:shigeo-t:20171126120440p:plain

解答用台紙では演習1・2の2に〇を付け、右上に研究室名と学籍番号を記入し、右下にページ番号を振ってください。ページ番号欄は枠内にあるので、回答内容がページ番号欄を覆う時には枠外にもう一度ページ番号を振ってください。全ページお願いします。

 

動画1

 

f:id:shigeo-t:20171124112637p:plain

ねぎと鶏もも肉のスープ

材料

長ねぎ (白い部分)
鶏もも肉

①鶏がらスープの素
①醤油
①塩こしょう小さじ
①ごま油小さじ
黒ごま
サラダ油

 

 動画2

f:id:shigeo-t:20171124112845p:plain

高野豆腐の卵とじ

 材料

高野豆腐

玉ねぎ

顆粒和風だし
①砂糖
①酒
①しょうゆ
①みりん

動画では三つ葉
 

動画3

f:id:shigeo-t:20171124113221p:plain

お惣菜トンカツでカツ丼

 材料

とんかつ
玉ねぎ
グリーンピース

割りした

めんつゆ (2倍濃縮)

みりん

ごはん

 


Practice based Programming Training 『演習による問題解決学習』演習1の解答・解説編

 

ごぼうの肉巻き動画

f:id:shigeo-t:20171124115408p:plain

ごぼうの肉巻き

 

 Resource Flow Diagramの考え方

ごぼう

 ごぼうは切って、水にさらし、水を切り、電子レンジで加熱します。条件として「半生を避け必ず火を通す」があるためです。

豚バラ肉

 この動画では肉を巻く前に半分にしていますが、アスパラガスやオクラのように豚バラ肉の幅が足りない材料に対しては斜めに覆うように巻いていくのに対し、ごぼうは食べやすいサイズとして「豚バラ肉から少しはみ出る長さ」を条件としました。このため1枚そのままでは肉の巻きが厚くなり過ぎるため半分にカットします。

味付け

オクラの肉巻きと同じ味付けという条件があるため、動画2のオクラの肉巻きと同じ調味料を用意し、同じ順番で入れます。

 

調理→Resource Flow Diagramに記載

 OneDriveにPDFを置いています。

 

 

Practice based Programming Training 『演習による問題解決学習』 演習オリエンテーションとResource Flow Diagramの書き方

概要

コンピュータのプログラミングと人力の作業は本質的には同じです。コンピュータの作業と人力の作業を構造化し、その共通点を明確にし、人手の作業を通じてプログラミングに必要な能力を育成する手法を提案します。作業の入出力に加え、作業の種類を定義します。

本提案の目的は人材育成であり、高度情報化社会において求められる問題解決能力、事業の構造化、オブジェクト指向関数型プログラミングなどを想定しています。

手法の検討にあたり、複数の料理のレシピ動画を元に、人手の作業の構造化・モデリングを行うことで検証した。

演習のポイント

複数の料理レシピ動画を視聴してもらい、この後説明するResource Flow Diagramによって異なる料理レシピを作成して頂きます。

 

一般的に料理のレシピでは材料と主な道具と手順が示されます。しかし、実際に料理を行う場合の調理台やガスレンジなどのインフラの競合について考慮されていない場合があります。また、切った素材を入れておくボウルなど、レシピに記載されない道具なども必要となる場合があります。

 人手の作業の構造化・モデリングでは下記の流れで実施します。

  1.  複数の料理レシピ動画と材料の写真から、メソッド、スキル、インフラ(道具・場所など)を抽出
  2. 異なる料理のレシピ作成を指示。(1)で視聴した料理レシピのメソッド、スキル、リソース、インフラを適宜組合せることで構成可能な料理とする
  3. インフラのコンフリクトを回避し、実行可能なフローに再構成する

 調理におけるメソッドは必要な作業、作業の順番などから構成されます。

 実際の調理では、インフラのサイズによってタスクやリソースの同時並行作業可否が左右されます。

Resource Flow Diagram

メソッドを記述するためのResource Flow Diagramを定義しました。Resource Flow Diagramではファンクションタイプ(function type),インフラの大きさ( size of infrastructure),リソース(材料)のタイプ( resource type),ファンクションにおけるタスクの大きさ( size of Local resources for task), ファンクションにおけるタスクの長さ(Time length for task),ファンクションの入出力タイプ( functionのinput type, output type)をFlowとして図示できるようになっています。

 

 

Resource Flow Diagramの書き方について説明します。

記述部品

f:id:shigeo-t:20171125134547p:plain

  • Infrastracture、Resoure(以下リソース)、Function(以下ファンクション)があり、リソースにはリソースタイプ、ファンクションにはファンクションタイプがあります。
  • 左から右へ時間が流れます。
  • Infrastracture上にリソースとファンクションを書くことができます。今回は、紙で演習を行う都合上、必要十分なサイズがありファンクションタイプは省略します。
  • リソースは材料と考えてください。リソースを記述するときは四角いボックスを使用します。
  • リソースにはリソースのタイプ、実施されるファンクションタイプを記述します。今回の演習では量は対象外とします。
  • ファンクションは作業と考えてください。ファンクションを記述するときは角が丸いボックスを使用します。
  • ファンクションには入出力があります。今回は、紙で演習を行う都合上、入出力には同じアイコンを使用します。
  • ファンクションの中には実施する作業のファンクションタイプを記述します。1つのファンクションに複数のファンクションタイプを設定可能です。作業なので1つもファンクションタイプが設定されないことはありません。
  • 今回の演習では紙で演習を行うため、タスクの大きさ、長さは無視します。リソースの大きさについては必要十分なものがあると仮定します。

記述方法

この例ではInfrastractureは3つあり、Infrastracture Aはサイズが3、BとCはサイズ1です。

f:id:shigeo-t:20171125132047p:plain

 

記述例

この動画をResourece Flow Diagramで記述するとこのようになります。

動画

f:id:shigeo-t:20171125140855p:plain

ピリ辛きゅうり

 材料・手順は下記の通りです。演習では材料のみ(量を省いたもの)とします。手順に何が書かれていて何が書かれていないのかを把握してください。また、このレシピサイトでは道具については項目を立てての記載がなく、手順の中にも記載されていないのに動画に出てくるものがあります。

材料(2人前)

  • きゅうり 2本
  • ①ラー油 小さじ1/2
  • ①めんつゆ  (2倍濃縮)大さじ2
  • ①白いりごま 小さじ1

手順

  1. きゅうりはヘタを取って乱切りにします。
  2. ボウルに①を入れ合わせ、1のきゅうりを入れて和えます。
  3. 器に2を盛り付けて完成です。

料理のコツ・ポイント

ラー油の量はお好みで調整してください。きゅうりは食感を楽しんで頂くため、乱切りにしておりますが、お好みの切り方でアレンジして頂いても構いません。

 

Resouce Flow Diagram記述例

記述例をPDFにしてOneDrive上に置いています。ダウンロードや全画面表示可能です。

注釈をいれたものはこちらです。